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堀田 貴嗣; Moraghebi, M.*; Feiguin, A.*; Moreo, A.*; 柚木 清司*; Dagotto, E.*
Physical Review Letters, 90(24), p.247203_1 - 247203_4, 2003/06
被引用回数:83 パーセンタイル:91.21(Physics, Multidisciplinary)ドープされたあるいはドープされていないマンガン酸化物における新規な基底状態スピン構造を解明するために、軌道縮退二重交換模型を平均場近似や数値的手法によって解析した。ドープされていない場合、E-型と呼ばれる新しい反強磁性相が、パラメター空間において、A-型反強磁性相に隣接して現れる。その構造は、最近の実験結果と一致する。この絶縁体的なE-型反強磁性相は金属強磁性相とも競合しており、これは、ドープされていないマンガン酸化物においても超巨大磁気抵抗が現れる可能性を示唆している。また、ドープした層状マンガン酸化物に対して、-型という別の新しい反強磁性状態を含む相図を得た。この新しい相の実験的検出についても議論する。
堀田 貴嗣
Physical Review B, 67(10), p.104428_1 - 104428_8, 2003/03
被引用回数:21 パーセンタイル:68.18(Materials Science, Multidisciplinary)ドープされていないマンガン酸化物の強磁性状態における新しい金属絶縁体転移の存在が、ヤーンテラー歪みと強く結合する-軌道縮退ハバード模型の数値的手法による解析に基づいて議論される。基底状態相図を電子・フォノン結合定数とクーロン相互作用によって定義される平面に描くと、銅酸化物に対する標準的な1バンドハバード模型とは対照的に、この-軌道縮退ハバード模型においては、ハーフフィリングでも、との有限の値に対して金属相が存在することがわかった。これは、フェルミ面の形状が、絶縁体相に特有の交替軌道秩序と整合しないためである。以上の結果に基づき、ドープされていないマンガン酸化物における超巨大磁気抵抗効果の新しいシナリオが議論される。